クローガー、生鮮食品サプライヤーに対する新たな生物多様性目標を発表

1月26日、米小売大手のクローガーは、生鮮食品サプライヤーに対する新たな生物多様性目標を発表した。これにより、中規模から大規模の青果生産者は2028年末までに、小規模の青果生産者は2030年までに、同社に供給する全ての青果で総合的病害虫・雑草管理(IPM)を実施することが義務付けられる。

この目標設定にあたり、クローガーはIPM協会の北米支部「サステナブル・フード・グループ」と協力し、目標とロードマップを策定した。ベストプラクティスの参考やサプライヤーへのインタビューを通じて、目標のインパクトと達成可能性も確認された。

青果生産者は、以下のいずれかの認証を取得することで、IPM実施が認められる。

  • Bee Better
  • Biodynamic
  • Certified Sustainably Grown
  • Equitable Food Initiative
  • フェアトレード・インターナショナル
  • フェアトレードUSA
  • GLOBAL G.A.P.
  • LEAF MARQUE
  • MPS-ABC
  • レインフォレスト・アライアンス
  • Regenerative Organic
  • Sustainable Food Group Sustainability Standard
  • USDAオーガニック、またはそれに準ずる国際規格

クローガーは、持続可能な農業、生物多様性、自然保全に対する取り組みを強化すると強調した。持続可能なフードシステムの実現に向け、生物多様性リスクアセスメントの実施や、連作作物や特殊作物のサプライヤーとの生物多様性評価指標の導入、サプライチェーン内での気候リスクアセスメントの実施など、さまざまな取り組みを進めている。

【参照ページ】
(原文)Kroger Unveils New Produce Supplier Biodiversity Goal

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