リーバイス、「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)」の理事ポストから退任か

levis

8月7日、米リーバイ・ストラウス(リーバイス)が、持続可能な綿花栽培を促進する国際的な非営利団体(NPO)「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)」の理事ポストから退任する可能性が判明した。リーバイスはBCIの創設メンバーの1社で、同組織への強い支持を表明してきた。
退任は、綿花の産地である中国・新疆ウイグル自治区での人権侵害疑惑への対応を巡り、BCI内で意見が分かれていることが背景にある模様。

BCIはリーバイスのほか、スポーツ用品大手の米ナイキや独アディダスなどが加盟するファッション業界の連合組織だ。
ウイグル問題を巡り中国政府と対立したことで、加盟企業の一部は不買運動に直面して中国販売が落ち込むなどしており、BCIは何カ月も対応に苦慮していた。この問題に絡み、スウェーデンのH&Mは今年に入り、中国のネット上からほぼ消された経緯がある。
BCI理事を務める他のファッションブランド2社は、H&Mとアディダスだ。いずれもウイグル問題に対する当初のBCIの立場に反発した消費者からのボイコットに見舞われた。

【参照ページ】リーバイス、綿花NPO理事辞任へ 新疆問題が火種

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る