リーバイス、「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)」の理事ポストから退任か

levis

8月7日、米リーバイ・ストラウス(リーバイス)が、持続可能な綿花栽培を促進する国際的な非営利団体(NPO)「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)」の理事ポストから退任する可能性が判明した。リーバイスはBCIの創設メンバーの1社で、同組織への強い支持を表明してきた。
退任は、綿花の産地である中国・新疆ウイグル自治区での人権侵害疑惑への対応を巡り、BCI内で意見が分かれていることが背景にある模様。

BCIはリーバイスのほか、スポーツ用品大手の米ナイキや独アディダスなどが加盟するファッション業界の連合組織だ。
ウイグル問題を巡り中国政府と対立したことで、加盟企業の一部は不買運動に直面して中国販売が落ち込むなどしており、BCIは何カ月も対応に苦慮していた。この問題に絡み、スウェーデンのH&Mは今年に入り、中国のネット上からほぼ消された経緯がある。
BCI理事を務める他のファッションブランド2社は、H&Mとアディダスだ。いずれもウイグル問題に対する当初のBCIの立場に反発した消費者からのボイコットに見舞われた。

【参照ページ】リーバイス、綿花NPO理事辞任へ 新疆問題が火種

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る