アマゾン、コロラド州のフルフィルメントセンターに初の低炭素水素電解槽を設置

12月27日、水素・燃料電池ソリューション企業のプラグパワーは、コロラド州オーロラにあるアマゾンのフルフィルメントセンターに電解槽システムを設置し、試運転を完了したと発表した。

水素は、よりクリーンなエネルギーへの移行において重要な構成要素のひとつであり、特に、風力や太陽光などの再生可能エネルギーが実用的でない、排出ガスの削減が困難な用途に適している。

1997年に設立されたプラグパワーは、グリーン水素、水素燃料電池、電解槽など、水素燃料電池のターンキー・ソリューションを提供している。

コロラド州のフルフィルメント・センターに設置される新しい1メガワットの電解槽は、電気と水を使って水素を製造し、その水素はその場で圧縮されて気体水素貯蔵タンクに貯蔵され、施設内のフォークリフトの動力源として使用される。

両社によると、電解槽は水素燃料電池フォークリフト225台分の水素を製造しており、最大400台まで対応可能だという。

プラグパワーは、アマゾンと協力し、北米の80以上のフルフィルメントセンターに、フォークリフトのバッテリーに代わる燃料電池を17,000台以上導入したと発表した。これらのほとんどの拠点では、フォークリフトの動力源となる水素は別の場所で製造され、液化された後、トラックで敷地内の貯蔵・分配システムに運ばれている。新しい電解槽はアマゾンにとって初めてのものだ。

アマゾンは、再生可能エネルギーの世界的な最大手企業のひとつであり、世界各地で約480の風力・太陽光発電プロジェクトを立ち上げており、運転開始後は毎年71,900ギガワット時(GWh)以上のクリーンエネルギーを発電すると見込まれている。

【参照ページ】
(原文)Plug Power Completes First Installation of Electrolyzer at Amazon Fulfillment Center
(日本語参考訳)アマゾン、コロラド州のフルフィルメントセンターに初の低炭素水素電解槽を設置

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る