FAB、約19兆円のサステナブルファイナンス目標を設定

FABが約19兆円のサステナブルファイナンス目標を設定

12月7日、ファースト・アブダビ銀行(FAB)は、2030年までに持続可能で移行可能な資金調達に1,350億ドル(約19兆円)以上を投融資する新たな公約を掲げ、持続可能な資金調達の目標を大幅に引き上げると発表した。

ドバイで開催された気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で発表されたこの新たな公約は、2021年に設定された公約750億米ドル(約11兆円)に比べ、同行のグリーンファイナンス目標を80%引き上げるものだ。当初の目標を発表して以来、FABは再生可能エネルギー、クリーン輸送、グリーンビルディング、社会プロジェクトなどの分野に向けて270億ドル以上の融資を促進してきたという。

FABは、コミットメントの強化に加え、持続可能な資金調達ターゲットの範囲を拡大し、重工業、採掘産業、およびその他の難易度の高い産業を対象とした移行融資を含めると発表した。また、水素のような初期段階の革新的な気候ソリューションも対象とする。FABは、この拡大は「地域の持続可能な金融アジェンダの主要な実現者となり、顧客や地域社会の優先事項の変化に対応する」というコミットメントに沿ったものだと述べた。

【参考ページ】
(原文)FAB Commits $135 Billion to Green Finance by 2030, Increasing Sustainable Investment
(日本語参考訳)FAB、約19兆円のサステナブルファイナンス目標を設定

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る