10月5日、投資大手のブラックロックは、投資家に低炭素社会への移行投資機会を中心とした中堅企業へのエクスポージャーを提供することを目的とした、新たな「気候移行指向プライベート・デット・ファンド」のローンチを発表した。
ブラックロックによると、新戦略の立ち上げは、移行志向のソリューションを求める顧客の需要に応えるもので、ブラックロックの最近の調査によると、投資家の98%がポートフォリオの移行投資目標を設定しており、機関投資家の4分の3がネットゼロ目標を設定しているという。
ブラックロックはまた、低炭素経済への移行を重要な「メガフォース」の1つとしており、この移行は、資本の大規模な再配分を含め、経済やセクター全体で大幅な収益性の転換をもたらすと予測している。
ブラックロックのグローバル・プライベート・デット・プラットフォームの中で立ち上げられたこの新ファンドは、主に欧州と米国のミドルマーケットの直接融資に焦点を当て、支援とリソースを提供することで借り手の気候変動移行アジェンダを加速させることを目的とした投資を行っています。このファンドは、独自の気候変動移行格付けフレームワークを活用し、借り手の気候変動移行の特徴に焦点を当てた選定基準で、ネット・ゼロ・エミッションへの移行が様々な段階にある企業を借り手として選定することができる。
ブラックロックは、投資先企業の炭素報告や脱炭素化目標の実施・達成を支援するため、投資先企業と積極的に連携していくと付け加えた。
【参考ページ】
(原文)BlackRock launches climate transition-oriented private debt fund
(日本語参考訳)ブラックロックが気候変動に配慮したプライベート・デット・ファンドを設立