コカ・コーラ、インドネシアで100%再生PETボトルを発売

6月22日、コカ・コーラ・インドネシアは、コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズと提携し、キャップとラベルを除き100%再生PET(rPET)プラスチック製のボトルを全国で発売すると発表した。

コカ・コーラのトレードマークブランドのファンタ、スプライト(390ml)、スプライトウォータリーモン(425ml)にrPETパッケージが採用されたのは、同国初のことである。

この重要なマイルストーンは、インドネシアにおけるクローズド・ループ循環型経済の発展に向けた一歩であり、2025年までに包装に再生プラスチックを50%使用するという目標に対するCCEPのコミットメントを強調するものである。本目標は、コカ・コーラ社のサステナビリティ・ビジョン「A World Without Waste(無駄のない世界)」と一致している。

100%再生PETボトルの導入は、本目標に向けた実質的な貢献であり、インドネシアにおける新たなプラスチックへの依存を減らし、製造過程における二酸化炭素排出量を削減する。

コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ・インドネシアとダイナパック・アジア(Dynapack Asia)が西ジャワ州に設立した最新鋭のリサイクル施設では、使用済みPETボトルからリサイクルボトルを製造し、同地域のリサイクル能力を高めている。

同工場には、共同で設立した財団Mahija Parahita Nusantaraもあり、PETボトルの循環的な成果を推進する重要な手段であると同時に、原料価格を安定させ、廃棄物回収業者に対して公正で責任ある回収慣行を保証している。

同財団は、2030年までに販売する缶やボトルの1本分に相当する量を回収するというコカ・コーラの目標を支援し、回収零細企業、社会的企業、コミュニティの支援を通じて回収インフラを整備する。

Mahijaは、安定した雇用と重要な社会的ケアでインフォーマルなゴミ拾いコミュニティを支援することで、工場の操業が児童労働の排除や安全な労働環境の提供など、廃棄物回収のサプライチェーンにおける人権原則と規制を遵守することを保証しながら、施設の原料供給を支援している。

【参照ページ】
(原文)Coca-Cola launches 100% rPET bottles in Indonesia
(日本語参考訳)コカ・コーラ、インドネシアで100%再生PETボトルを発売

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る