PRI、不動産投資分野でのESG投資実践に向け、デューデリジェンス質問票を発表

PRI、不動産投資分野でのESG投資実践に向け、デューデリジェンス質問票を発表

5月9日、国連責任投資原則(PRI)は、アセットオーナー向けに、不動産投資分野でのESG投資を実践するためのデューデリジェンス質問票(DDQ)を発表した。

投資家は、新しい不動産マンデートの投資マネージャーを選定する際や、資本参加した投資マネージャーを監視する際に、DDQを利用することができる。質問は、不動産への直接投資を行う運用会社を対象としている。

DDQは単独で考えるべきものではなく、むしろより広範な情報収集プロセスを支援するために使用されるべきであり、PRIは投資家に対し、以下を推奨している。

  • 投資顧問の回答に対する理解を深めるために、どのような追加資料が利用可能かを検討すること
  • 必要であれば、追加情報や説明を求めるために投資マネジャーに関与すること

一貫性を高めるためDDQは、PRIの報告フレームワーク(特に不動産モジュール)を通じて収集された情報、および外部組織が開発した投資開示基準やフレームワークを補完するように設計されている。DDQは、報告フレームワークの今後の変更に合わせて定期的に更新される予定である。

【参照ページ】
(原文)Responsible investment DDQ for real estate investors
(日本語訳)PRI、不動産投資分野でのESG投資実践に向け、デューデリジェンス質問票を発表

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る