PRI、不動産投資分野でのESG投資実践に向け、デューデリジェンス質問票を発表

PRI、不動産投資分野でのESG投資実践に向け、デューデリジェンス質問票を発表

5月9日、国連責任投資原則(PRI)は、アセットオーナー向けに、不動産投資分野でのESG投資を実践するためのデューデリジェンス質問票(DDQ)を発表した。

投資家は、新しい不動産マンデートの投資マネージャーを選定する際や、資本参加した投資マネージャーを監視する際に、DDQを利用することができる。質問は、不動産への直接投資を行う運用会社を対象としている。

DDQは単独で考えるべきものではなく、むしろより広範な情報収集プロセスを支援するために使用されるべきであり、PRIは投資家に対し、以下を推奨している。

  • 投資顧問の回答に対する理解を深めるために、どのような追加資料が利用可能かを検討すること
  • 必要であれば、追加情報や説明を求めるために投資マネジャーに関与すること

一貫性を高めるためDDQは、PRIの報告フレームワーク(特に不動産モジュール)を通じて収集された情報、および外部組織が開発した投資開示基準やフレームワークを補完するように設計されている。DDQは、報告フレームワークの今後の変更に合わせて定期的に更新される予定である。

【参照ページ】
(原文)Responsible investment DDQ for real estate investors
(日本語訳)PRI、不動産投資分野でのESG投資実践に向け、デューデリジェンス質問票を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る