3月17日、ラグジュアリーブランドグループのKeringは、2035年までに同社のバリューチェーン全体(Scope1、2、3排出量を含む)で温室効果ガス排出量を2021年基準で40%削減することを目標とする、新たな気候変動コミットメントを発表した。
本目標は、同社が以前から掲げていた排出量目標を更新するもので、2015年を基準として、2030年までにScope 1と2の絶対排出量を90%、Scope 3の強度を70%削減するとしている。2021年末までに、Keringは両目標を前倒しで達成し、スコープ1と2の削減率は70%に達し、スコープ3の排出強度は47%減少している。
今回のコミットメント更新により、Keringのスコープ3目標は、これまでの原単位削減目標から、絶対的な排出量削減目標に変更された。さらに、絶対的な排出量削減目標には、カーボンオフセットの利用は含まれない。
Keringの2021年気候戦略報告書には、同社のスコープ3排出削減戦略のいくつかが概説されており、その中には、繊維サプライチェーンにおける材料、化学、水、エネルギーの効率を高めるプログラム、サプライチェーンを通じて再生可能エネルギーの使用を増やす、排出量の少ない輸送手段への移行、原材料調達におけるより循環型のアプローチの採用、単一使用プラスチックパッケージの削減が含まれている。
【参照ページ】
(原文)Kering commits to next horizon in sustainability with group-wide target for reducing absolute emissions by 40%
(日本語参考訳)Kering、バリューチェーン全体で絶対排出量40%削減を約束