Wizz Air、36,000トンのSAFの取引を発表

Wizz Air、36,000トンの持続可能な航空機用燃料の取引を発表

2月22日、欧州の格安航空会社であるWizz Airは、持続可能な航空燃料(SAF)を提供するNesteと合意し、2025年から欧州と英国で使用する36,000トンのSAFを購入すると発表した。

Wizz Airは、2030年までに二酸化炭素排出量を25%削減し、2050年までに排出量をゼロにするという目標を掲げており、今回の購入は同社の環境戦略の重要な一翼を担っている。同社は、保有する航空機のうち、古い機体から新しいエアバスA321neoへの入れ替えを進めており、現在はSAFを最大50%まで混合して飛行することが可能である。

Nesteの「MY SAF」は、使用済み食用油などの再生可能な廃棄物や残渣物を100%原料としている。本燃料を使用した場合、化石燃料を使用した場合と比較して、ライフサイクルでの温室効果ガス排出量を最大80%削減できる。また、既存の航空機のエンジンや空港の燃料インフラで使用できるため、新たな投資は必要ない。Nesteは、来年末までにSAFの年間生産能力150万トンを達成する見込みである。

【参照ページ】
WIZZ AIR AND NESTE SIGN AN AGREEMENT TO SUPPLY SUSTAINABLE AVIATION FUEL

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