不動産会社JLL、ビルディング・サステナビリティ技術プロバイダーのEnvioを買収

7月26日、不動産および投資運用会社のJLLは、ベルリンを拠点とするビルディング・サステナビリティ技術プロバイダーのEnvio Systemsを買収したことを発表した。

2013年に設立されたEnvioは、ビルシステムのデータを統合し、より持続可能なビル運営を実現するための予測分析およびビル自動化を提供する。同社のハードウェアとソフトウェアは、HVAC、照明、エネルギー管理などのシステムや機能にわたるセンサーやアプリケーションからのデータへのアクセスと分析を可能にし、ユーティリティや運用、健康や快適性、サステナビリティに関する予測的な意思決定を促進する。

国際エネルギー機関(IEA)と国連環境計画(UNEP)によると、ビルや不動産は、炭素排出量の約40%を占め、地球温暖化問題の大きな要因となっている。また、その長期的な性質から、代替が最も困難な排出源の一つでもある。

JLLによると、Envioの技術は、インテリジェントで持続可能なビルディングソリューションを提供するプラットフォームの中核インフラとして機能し、現行のビル運営モデルを破壊するものだという。

【参照ページ】
(原文)JLL acquires Envio Systems to accelerate smart and sustainable building capabilities
(日本語訳)JLL、ビルディング・サステナビリティ・テクノロジー・プロバイダーのEnvioを買収

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-12

    BCG支援のVC、Bキャピタル、気候変動プラットフォームのリードへ向け新たな幹部を発表

    4月8日、マルチステージのベンチャー投資会社であるBキャピタルは、気候変動投資プラットフォームの拡…
  2. 日本、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    2024-4-11

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    4月3日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(…
  3. 2024-4-11

    ブラックロック、ESG政策を理由に1.3兆円の資産売却を決定したテキサス州を「無謀」とし、再考を促す

    3月21日、ブラックロックは、テキサス州教育委員会がエネルギー企業への「ボイコット」とESG投資慣…

アーカイブ

ページ上部へ戻る