J.P. Morgan、サステナブル・グロース・エクイティ・チームを増強

3月28日、J.P. Morgan Private Capitalは、アレックス・ベルをサステナブル・グロース・エクイティ(SGE)プラットフォームのパートナーに任命し、同チームの気候ソリューションに関する専門性を深め、欧州市場での影響力を強化することを発表した。

SGEは、2021年に1億5,000万ドル(約200億円)のコミットメントで開始されたJ.P. Morgan Asset Managementのサステナビリティに特化したレイター期のベンチャーおよび成長株投資部門で、輸送・サプライチェーン、不動産・建築環境、工業・製造、食品・農業といった温室効果ガス(GHG)排出の大部分を占める幅広い産業において資源効率化と気候適応ソリューションを推進する企業への投資を目的としている。

SGEはこれまでに、鉱業に特化したデータソリューション企業MineSense Technologiesや、公共事業に特化した気候技術データの新興企業Arcadiaなどに投資している。

ベルは、グローバルなオルタナティブ資産運用グループであるTikehau Capital(ティケオー・キャピタル)からSGEに入社し、北米気候プライベート・エクイティの責任者として、ソーシング、デリジェンス、ストラクチャリング、実行、資金調達にわたる投資の全段階に責任を負っていた。ティケオー・キャピタル入社以前は、Caisse de Dépôt et Placement du Québec(CDPQ)に勤務し、サステナビリティ投資のディレクターとして、CDPQの5億ドル(約660億円)のサステナビリティ投資のプラットフォームの投資活動を指揮し、サステナビリティ食品や農業、エネルギー移行、循環型経済におけるレーター期のVCおよびアーリー期の企業に投資した。

【参照ページ】
(原文)J.P. Morgan Appoints Alex Bell as Partner in Sustainable Growth Equity Team
(日本語訳)J.P. Morgan、サステナブル・グロース・エクイティ・チームを増強

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る