S&P Global、スコープ3排出量とサプライチェーンのダイバーシティ目標に連動した1,400億円超のSLBを発行

 

3月4日、S&P Globalは、初のサステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)発行を発表した。2029年のサステナビリティ・リンク・シニアノート12億5000万ドル(約1,442億円)の募集で、負債コストは排出削減やサプライヤーのダイバーシティなどのサステナビリティ目標に連動している。本債券のサステナビリティ目標には、出張による気候への影響やサプライヤーを通じた間接的な支出などが含まれている。

今回の発行は、S&P Globalが55億ドル(約6,345億円)のシニア債発行及び市場データサービス会社のIHS Markitと1,400億ドル(約16兆円)の合併完了に続く発表だ。

SLBの提供は、S&P Globalが最近発表した「Sustainability-Linked Bond Framework」を参照しており、本フレームワークには企業のパフォーマンスを測定するSustainability Performance Targets(SPT)の概要が記載されている。

【参照ページ】
(原文)S&P Global Announces Pricing of Offering of $1,250,000,000 Senior Notes due 2027, $1,250,000,000 Sustainability-Linked Senior Notes due 2029, $1,500,000,000 Senior Notes due 2032, $1,000,000,000 Senior Notes due 2052 and $500,000,000 Senior Notes due 2062
(日本語訳)S&P Global、スコープ3排出量とサプライチェーンのダイバーシティ目標に連動した1,400億円超のSLBを発行

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る