12月20日、英国の年金基金であるネストは、2025年までにポートフォリオの公開株式と債券において、2019年を基準として炭素排出量を30%削減する新たな目標を発表した。
2020年7月、ネストは2050年までに投資先全体でネット・ゼロ・カーボンを目指す気候変動政策を取ること、ポートフォリオの約半分を気候変動に配慮した戦略にシフトすること、グリーンインフラに直接投資することを発表。また、2030年までに関連活動をすべて廃止する明確な計画がなければ石炭火力発電、オイルサンド、北極圏の掘削に関わる企業からダイベストメントするという公約も発表している。
また、ネストはUBS AMが運用する気候変動対応戦略において、Exxon Mobil、Imperial Oil、Kepco、Marathon Oil、Power Assetsのエネルギー企業5社のダイベストメントを発表した。低炭素経済への移行に備えるための十分な行動がとれなかったというエンゲージメントプロセスの結果が背景にあるようだ。
【参照ページ】
(原文)Nest and UBS Asset Management call time on unresponsive energy companies
(日本語訳)英国年金基金ネスト、2025年までにポートフォリオの排出量を30%削減へ