英国年金基金ネスト、2025年までにポートフォリオの排出量を30%削減へ

英国年金基金ネスト、2025年までにポートフォリオの排出量を30%削減へ

12月20日、英国の年金基金であるネストは、2025年までにポートフォリオの公開株式と債券において、2019年を基準として炭素排出量を30%削減する新たな目標を発表した。

2020年7月、ネストは2050年までに投資先全体でネット・ゼロ・カーボンを目指す気候変動政策を取ること、ポートフォリオの約半分を気候変動に配慮した戦略にシフトすること、グリーンインフラに直接投資することを発表。また、2030年までに関連活動をすべて廃止する明確な計画がなければ石炭火力発電、オイルサンド、北極圏の掘削に関わる企業からダイベストメントするという公約も発表している。

また、ネストはUBS AMが運用する気候変動対応戦略において、Exxon Mobil、Imperial Oil、Kepco、Marathon Oil、Power Assetsのエネルギー企業5社のダイベストメントを発表した。低炭素経済への移行に備えるための十分な行動がとれなかったというエンゲージメントプロセスの結果が背景にあるようだ。

【参照ページ】
(原文)Nest and UBS Asset Management call time on unresponsive energy companies
(日本語訳)英国年金基金ネスト、2025年までにポートフォリオの排出量を30%削減へ

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る