三菱UFJ・野村・日興など90社以上の資産運用会社、ネット・ゼロ投資に取り組むイニシアティブNZAMに参加
11月1日、ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ(NZAM)イニシアチブは、ネット・ゼロ投資を約束する組織の署名者として、新たに90社以上の資産運用会社(約11兆ドルの資産規模)が加わったことを発表しました。新たに署名した海外企業には、J.P. Morgan Asset Management、Rockefeller Asset Management、Neuberger Bermanなどがある。
また日本のメンバーも大幅に拡大し、三菱UFJ信託銀行、日興アセットマネジメント、野村アセットマネジメントが新たに署名した。
ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアティブは、2020年12月に発足し、
温暖化を1.5℃に抑えるという世界的な取り組みに合わせて、2050年またはそれ以前に温室効果ガスの排出をネット・ゼロにするという目標を支援することを約束するアセット・マネージャーのグループ。NZAMは、6つの設立パートナーである投資家ネットワークによってグローバルに運営されている。NZAMは、気候変動に関するアジア投資家グループ(AIGCC)、CDP、Ceres、気候変動に関する投資家グループ(IGCC)、気候変動に関する機関投資家グループ(IIGCC)、責任投資原則(PRI)の6つの設立パートナーである投資家ネットワークによってグローバルに運営されている。
このイニシアチブは急速に成長し、57兆ドル以上のAUMを運用する220のメンバーに達している。
本イニシアチブに署名した企業は、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するために運用する資産の割合の暫定的な目標を設定すること、投資先のセクターや企業における実体経済での排出削減の達成を優先すること、ネット・ゼロの目標に沿った投資商品を開発すること、気候変動対策への投資を促進すること、2050年までにグローバルなネット・ゼロ・エミッションを達成することを支持する政策提言を行うことを確認することなど、一連の行動を約束している。
またこのイニシアティブは、進捗報告の中で、署名した投資家のうち43社が、2050年のネット・ゼロに沿って運用する資産の割合の暫定目標を発表したことを公表した。署名機関は、イニシアチブに参加してから1年以内に暫定目標を設定し、100%の資産が含まれるようになるまで定期的に更新することを約束する。報告書によると、11.9兆ドルのカバーAUMのうち、4.2兆ドル(35%)が2050年までにネット・ゼロを達成することを目標に運用されている。
【参照ページ】
(原文)Net Zero Asset Managers initiative signatories disclose interim targets, with over a third of assets managed in line with net zero
(日本語訳)三菱UFJ・野村・日興など90社以上の資産運用会社、ネット・ゼロ投資に取り組むイニシアティブNZAMに参加