アステラス製薬、世界で初めて医薬品の一次包装にバイオマスプラスチックを採用

10月11日、アステラス製薬株式会社は、医薬品の一次包装であるPTP(Press Through Pack)シートに植物由来の原料から作るバイオマスプラスチックの採用を開始すると発表した。医薬品包材用PTPシートへのバイオマスプラスチックの採用は世界初である。

本PTPシートは、バイオマスプラスチックであるサトウキビ由来のポリエチレンを原料の

50%に使用しており、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル」の考え方に合致する、環境に優しい包装である。

錠剤包装容器である PTPシートには、強度と密封性、錠剤の視認性や錠剤を取り出す際の柔らかさ等、すべての条件を成立させた高い錠剤保護機能およびユーザビリティが求められる。アステラス製薬は、長年にわたり培ってきた包装技術を駆使することで、これらの錠剤保護機能とユーザビリティの要件を満たしつつ、大量生産が可能な本PTPシートの製造を実現した。

本PTPシートは2021年度中に、日本国内向けの下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー錠5µg」から採用を開始する。今後、他の製品についても本PTPシートへの切り替えを検討している。

【参照ページ】
世界初、医薬品の一次包装であるPTPシートに環境に優しいバイオマスプラスチックを採用

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る