デンカ、三井住友銀行と「ESG/SDGs 評価シンジケートローン」融資契約を締結
- 2021/10/6
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有機・無機系素材事業、電子材料事業を展開するデンカ株式会社は9月28日、株式会社三井住友銀行と「ESG/SDGs 評価シンジケートローン」融資契約を締結したと発表した。
「ESG/SDGs 評価シンジケートローン」は、三井住友銀行と日本総合研究所が作成した基準に基づき、顧客のESG/SDGsの取り組みや情報開示の状況を評価する金融商品であり、今回のデンカが主に評価されたポイントは以下の通り。
- E(環境):
- 自社の事業活動に伴う環境負荷(温室効果ガス)を削減するため、「2030 年度に 50%削減(2013 年度比)」、「2050 年度カーボンニュートラル」という中長期の目標を掲げ、再生可能エネルギーを積極的に自家利用していること
- xEV に使用される電子材料等の販売拡大や CO2 回収技術(CCUS(*1))、プラスチックを循環利用するケミカルリサイクル技術等、気候変動対策に資する技術開発を促進していること
- S(社会):
- 従業員への配慮として、働き方改革を進めるとともに、ダイバーシティを経営上の重要課題と位置付けて推進していること
- 事業を通じた社会的課題解決の取り組みとして、感染症治療薬への原料供給や抗原迅速診断キットの提供を行っていること
- 「品質方針」を策定し、品質マネジメントシステムの認証取得や品質保証体制の整備、顧客満足度調査等を行いながら、品質面での継続的な改善に努めていること
- G(ガバナンス):
- 中期経営計画において、「環境 Value-Up」「人財 Value-Up」等を掲げ、温室効果ガスの排出削減に向けた数値目標やダイバーシティ経営の推進等に取り組む意欲を示していること
- 統合報告書でも、社会的課題解決の取り組みと企業価値向上の両立に向けた道筋や、自社の事業活動に係る ESG 関連の潜在的リスク(気候変動や海洋プラスチック問題等に関するリスク)を具体的に開示していること
- SDGs:
- 再生可能エネルギーの自家利用やCCUS 等の技術開発を通じて、気候変動対策(目標13)等に貢献していること
- ケミカルリサイクル事業を通じて、材料の再資源化の促進(目標12)に寄与することが考えられるところ