10月7日、商船三井は、東北電力と建造を進めていたウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)搭載石炭輸送船を竣工し、運航を開始したと発表した。本装置で風力エネルギーを船の推進力に変換し、温室効果ガスの排出抑制につなげるという。
本船は世界初のウインドチャレンジャー搭載船舶であり、東北電力の専用船として、主にオーストラリアやインドネシア、北米等からの石炭輸送に従事する。
ウインドチャレンジャーの導入による温室効果ガス削減効果は、従来の同型船と比較し、日本-豪州航路で約5%、日本-北米西岸航路で約8%を見込んでいる。
本船の竣工にあたり、大島造船所において命名引渡式を行い、本船を「松風丸」と命名した。