経産省、「デジタルガバナンス・コード2.0」を策定

経産省、「デジタルガバナンス・コード2.0」を策定

9月13日、経済産業省は8月10日から9月8日までの間に実施したパブリックコメントのご意見も踏まえ、「デジタルガバナンス・コード2.0」の策定を発表した。同省は、2020年11月に、企業のDXに関する自主的取組を促すため、デジタル技術による社会変革を踏まえた経営ビジョンの策定・公表といった経営者に求められる対応を「デジタルガバナンス・コード」として取りまとめた。また、本年1月に「コロナ禍を踏まえたデジタル・ガバナンス検討会」を立ち上げ、デジタルガバナンス・コードの改訂に向けた検討を進めてきた。

改訂のポイントは以下の通りである。

(1)デジタル人材の育成・確保

  • デジタル人材の育成・確保をDX認定の認定基準に追加
  • 経営戦略と人材戦略を連動させた上でのデジタル人材の育成・確保の重要性を明記

(2)SX/GX

  • DXとSX/GXとの関係性を記載

(3)「デジタル産業への変革に向けた研究会」におけるDXレポート2.2 の議論の反映

  • 企業の稼ぐ力を強化するためのデジタル活用の重要性を指摘
  • 経営ビジョン実現に向けたデジタル活用の行動指針を策定する必要性を記載

(4)「DX推進ガイドライン」との統合

  • DX推進施策体系を「デジタルガバナンス・コード」に一本化。これまでガイドラインに紐づけていたDX推進指標は、新たにコードに紐づけ

同省は今回の改訂でDXとSX/GXの関係性に関して、「近年その重要性が指摘されているSXやGXについては、これらをさらに効果的かつ迅速に推進していくために、DXと一体的に取り組んでいくことが望まれる」と述べている。

【参照ページ】
デジタルガバナンス・コード2.0

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る