こんにちは!ESG Journal Japan編集部です!
近年、生物多様性の喪失に対する国際的な危機感が高まっています。2020年1月、世界経済フォーラム(WEF)は世界全体のGDPの半分以上が生物多様性に依存しており、過去に人類が経験したことのない生物多様性の喪失によってこれらの経済価値がリスクにさらされていると指摘しました。
こうした危機感の高まりを受けて、先進的な企業や金融機関は、生物多様性の問題を経営や投融資に取り込もうと動き始めています。本コラムでは、前後編にわたって生物多様性の問題解決に向けた足元のグローバル動向や各種イニシアティブ、国内外の企業・団体開示事例・取り組みを紹介します。
なぜ今生物多様性が重要か
「生物多様性=Biodiversity」という言葉は、1985年に「生物的な=biological」と「多様性=diversity」の2つの言葉を組み合わせた造語として生まれました。
地球の環境問題は現在進行形で深刻な状況が続いています。人類はこれまで道路や工場などを作るための開発や森林伐採、自然の管理不足等によって多くの種を絶滅に追いやってきました。現在、日本だけでも3,597種の種が絶滅の危機に瀕していると言われています。
WEFレポートにて「生物多様性の喪失」がインパクト大のグローバルリスク第3位に
また2022年1月に発表されたWEFの「グローバルリスク報告書2022」では、最もインパクトが大きいグローバルリスクとして、昨年4位だった「生物多様性の喪失」が3位にまで上昇しました。
グローバルリスク報告書2022年版: 2022年のグローバルリスクのトップは、気候変動への適応の失敗と社会的危機
生物多様性条約第15回(CDB-COP15)の開催
以降のコンテンツは無料会員登録を行うと閲覧可能になります。無料会員登録を行う
すでに登録済みの方はログイン画面へ