イオンモール、200億円のサステナビリティ・リンク・ボンドの発行を発表

10月22日、イオンモール株式会社は、社会課題の解決と環境配慮を目的に、同社初となるサステナビリティ・リンク・ボンドを発行すると発表した。発行年限は5年、発行額は200億円、発行時期は2021年11月であると予定されている。

同社は地域とともに「暮らしの未来」をつくるLife Design Developer を経営理念に掲げ、商業ディベロッパーとしてショッピングモールの開発・管理・運営に加え、一人ひとりのライフステージを見据えたさまざまな機能を拡充することで、ショッピングのみならず、人との出逢いや文化育成なども含めた“暮らしの未来”をデザインしている。

昨年9月には、消費者の暮らしそのものを創造していく企業としての責任や社会、ステークホルダーからの期待等を鑑み、更なるE(環境)S(社会)G(ガバナンス)の取り組みを拡充し、持続可能な社会実現に貢献していくため、サステナビリティボンド発行による資金調達を行い、新型コロナウイルス対策や東日本大震災復興支援等に充当した。

また、脱炭素への取り組みとして、2040年を目途に国内店舗で排出するCO2等を総量でゼロにすることをめざしている。これまで、2010年度対比で2020年度エネルギー使用量50%削減を目標に、空調運転の合理化、高効率および省エネ機器の導入、店舗屋上などの太陽光システム設置、LED照明の導入等を進め、2020年実績で2010年度対比エネルギー使用量55.1%削減(床面積原単位)を達成した。引き続きこれらの削減策に加え、新たにオフサイトでの再エネ発電からの調達、各地域での再エネ直接契約の推進等により、新たな目標として2025年度の国内全てのイオンモールの実質的なCO2フリー電力運営を設定した。CO2発生源の大部分が電気使用であることから、国内のCO2総排出量は2013年度対比で2025年度は80%の削減となる。

脱炭素社会の実現に向けたサステナビリティファイナンスへの取り組みとして、あらかじめ定めたサステナビリティ目標を達成するか否かによって条件が変化する本社債の発行を決定した。これからも更なるESGの取り組みを拡充し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

【参照ページ】
サステナビリティ・リンク・ボンドの発行に関するお知らせ

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