マクドナルドとスターバックス、循環型フードサービスパッケージの取り組みを支援

 

10月20日、Closed Loop Partnersは、 Next Gen Consortiumの設立パートナーであるMcDonald’sとStarbucksから、食品サービス用パッケージ・ソリューションの循環型化を促進するコンソーシアムの取り組みを支援するため、1,000万ドル(約11億円)の出資を受けたことを発表した。

Next Gen Consortium は、使い捨ての食品包装材の廃棄に対応する複数年にわたるグローバルなコンソーシアム。本コンソーシアムは、 Closed Loop Partners のCenter for the Circular Economyが運営しており、食品・飲料大手の McDonald’sとStarbuckが設立パートナー、Coca-Colaがセクターリードパートナー、JDE Peet’s Wendy’sとYum!がサポートパートナーとして参加している。

2018年以降、コンソーシアムは外食産業の廃棄物をなくすために、持続可能なパッケージのイノベーションとリサイクルインフラの推進に注力しており、当初は使い捨てのホット&コールドファイバーカップの再設計をターゲットにしていた。

追加された資金により、コンソーシアムはファイバーカップ及びファイバーカップ以外にも取り組みを拡大し、持続可能なパッケージングのエコシステムを強化することを計画している。また再利用可能なパッケージングシステムの顧客調査とテストを深め、ポリプロピレン(PP)などの追加パッケージング素材の循環性を探り、ファイバーベースのパッケージングソリューションの開発を加速させる予定だ。

Closed Loop Partnersによると、 McDonald’sとStarbucks による廃棄物削減の取り組みは、コンソーシアムの活動をさらに加速させる。Starbucks は今年初め、「Borrow a Cup」プログラムの試行を発表した。これは昨年発表した同社の主要なサステナビリティ目標の一つである「2030年までに廃棄物を50%削減する」というコミットメントの一環として行われた廃棄物削減の取り組みである。マクドナルドは昨年初め、テラサイクルの循環型パッケージサービス「Loop」と提携し、新しい再利用可能なパッケージの取り組みを開始した。

今後本コンソーシアムは複数年にわたって、グローバルブランド、自治体、NGO、リサイクル業者、メーカーなど、バリューチェーン全体での活動を継続し、実行可能な市場ソリューションを推進することを目指している。

【参照ページ】
(原文)Starbucks and McDonald’s Deploy Additional $10 Million with NextGen Consortium to Accelerate the Circularity of Foodservice Packaging & Address Urgent Waste Challenge
(日本語訳)スターバックスとマクドナルドは、NextGenコンソーシアムに1,000万ドルを追加投入、食品サービス用パッケージの循環性を加速させ、廃棄問題に対処

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る