2月15日、スペイン建設大手フェロビアルは、気候変動の影響による資産へのリスクを管理するため、カンタブリア大学環境水理学研究所と協働し、異常気象が各種インフラにもたらすリスクを特定・評価する「ADAPTARE」手法を開発したと発表した。これにより同社は、建設・メンテナンス・運用の各段階で、豪雪・洪水・暴風雨・干ばつがプロジェクトに及ぼす悪影響を回避できるようになる。
フェロビアルは、同手法により短期、中期、長期のさまざまなシナリオに関連するリスクのレベルを事前に推定できる。インフラのリスクレベル、暴露、脆弱性などの要素を考慮した診断により、影響を最小限に抑え、プロジェクトのサステナビリティと回復力を確保する適応策の実施が容易になる。
同社は、現在の事業を脱炭素化し、2030年までに直接排出量を2009年比で35.3%削減するという目標を掲げている。また、2025年までに全消費電力を再生可能エネルギーで賄い、2050年までにカーボンニュートラルを達成する計画である。
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Ferrovial develops a methodology to mitigate the effects of climate change on its infrastructure