ESGデータで未来を創る:シェルパ主催CSuOラウンドテーブル開催レポート

ESGデータで未来を創る:シェルパ主催CSuOラウンドテーブル開催レポート

ESG Journal Japanを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社は、2024年11月に東京ミッドタウンでCSuOラウンドテーブルを開催しました。本イベントでは、「企業価値向上のためのESGデータ活用 ~財務と非財務の統合に向けて~」をテーマに、約20社のCSuO(Chief Sustainability Officer:企業のサステナビリティ戦略を統括する役員)およびサステナビリティ推進責任者が一堂に会しました。

参加企業は、金融業、保険業、自動車業、航空業、製造業、重工業、消費財業、食品業、IT業など、幅広い業界にわたり、業種の枠を超えた議論と知見の共有が行われました。

イベント背景

近年、ESGの重要性が高まる中で、非財務情報を財務情報と同等に重要視するべきという期待が強まっています。投資家や規制当局からは、統合経営を実現し、企業価値向上につなげることが求められており、日本国内でも特に東証プライム上場企業を中心に、この動きが活発化しています。

本イベントは、企業のサステナビリティ部門を率いるCSuO、責任者のみなさまを対象に、基調講演、ディスカッション、懇親会の3部構成で、「ESGデータの活用」がいかに企業価値向上に寄与するかを探ることを目的に開催されました。

基調講演で示された未来

基調講演では、4名の登壇者がそれぞれの視点から、ESGデータの活用と統合経営の重要性について語られました。まず、早稲田大学客員教授の柳氏から、財務と非財務の統合を実現する「柳モデル」や「インパクト会計」について詳しく解説がありました。続いて、株式会社三井住友フィナンシャルグループのCSuO髙梨氏、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのCSuO銭谷氏より、各社が目指す財務・非財務の統合に向けた価値創造のストーリーや具体的な取り組みについて講演がありました。

さらに、シェルパ・アンド・カンパニーCSuOの中久保菜穂の講演では、AIをはじめとする最新技術を活用したESGデータ分析の可能性を示し、デジタルツールが統合経営を加速する鍵となる点が強調されました。

ラウンドテーブルディスカッション:多様な視点の融合



ディスカッションセッションでは、「ESGデータを活用した企業経営とは」や「AIを含むテクノロジーをESG経営に活用するには」というトピックで議論されました。それぞれの業界特有の課題や取り組みについて活発に話し合い、実務に役立つヒントや新たな連携の可能性が生まれる貴重な場となりました。

非財務情報の社内整備に向けてどのようにリーダーシップを執るか、どのようにトップのコミットメントを引き出していくか、社内や現場をどのように巻き込むかといった内容が各社の状況を交えて議論されました。

イベントの最後に行われた懇親会では、参加者同士が挨拶を交わしながら、活発に意見を交換しました。CSuOやサステナビリティ責任者が一堂に会する貴重な機会となり、各社の情報共有や名刺交換を超え、有意義な交流の場となりました。

今後の展望

統合経営は単なるトレンドではなく、企業が持続可能性を保ちながら成長するための必然的な道筋となっています。シェルパ・アンド・カンパニーでは、今後もこのようなイベントを通じて、企業がESGデータを活用した統合経営を推進するための支援を継続していきます。詳細はESG Journalにて随時ご案内いたします。ぜひメール購読の登録をご検討いただき、貴社のサステナビリティ推進活動にお役立ていただければ幸いです



主催:シェルパ・アンド・カンパニー株式会社
代表:代表取締役CEO 杉本 淳
事業内容:ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」の開発・提供、ESG・サステナビリティ特化メディア「ESG Journal Japan」の運営、専門家によるコンサルティングサービス「ESG Advisory」の提供
コーポレートサイト:https://cierpa.co.jp/ 


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