分散型発電スタートアップ アスペン、約140億円を調達。200MWのパイプラインを始動

分散型発電スタートアップ アスペン、約140億円を調達。200MWのパイプラインを始動

分散型発電のスタートアップであるアスペン・パワー・パートナーズは、最新の資金調達ラウンドで1億2,000万ドル(約140億円)を調達し、分散型太陽光発電と蓄電のプラットフォームの正式立ち上げを発表した。

アスペンは、「脱炭素社会の加速と民主化」というミッションのもと、地域社会や多世帯住宅などの分散型太陽光発電・蓄電設備の開発・融資を通じて、あらゆる所得レベルの消費者や、アクセスが困難な不動産を持つ企業が再生可能エネルギーにアクセスできるようにすることを目的としている。

アスペンは、12カ月から24カ月で完成する見込みの初期段階の分散型発電および蓄電ポートフォリオを専門とし、自社プロジェクトを立ち上げ、そのポートフォリオについて地元のデベロッパーと提携している。同社はすでに、カリフォルニア州、メイン州、メリーランド州、ニューヨーク州、ペンシルバニア州で、合計200メガワット(MW)を超える48件の地域分散型太陽光発電プロジェクトの取得または開発に関する契約を締結している。

アスペンは、エネルギー転換に特化したベンチャーキャピタル投資会社であるエナジー・インパクト・パートナーズ(EIP)から初期の調達を行っている。今回の資金調達には、ウルトラ・キャピタル、レッドボール・パワー、その他資産運用会社、ファミリーオフィス、エンジェル投資家が参加している。

【参照ページ】
(参考記事)Aspen Power Partners Launches with $120 Million in Funding, 200 MW of Community and Distributed Solar
(日本語訳)分散型発電企業アスペン、140億円を調達。200MWのパイプラインを始動

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

アーカイブ

ページ上部へ戻る