IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行
5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共通する項目などを示した「 ESRS–ISSB Standards Interoperability Guidance (相互運用ガイダンス) 」の発行を発表した。これは、IFRSが発行しており、サステナビリティ報告基準間の高度な整合性を示すことを目的とした新しいドキュメントとして注目されている。
本ガイダンスでは、ISSB/CSRDの報告基準の遵守を目指す企業へのサポートが示されいる。本ガイダンス発行の背景には、今後多くの企業がISSB/CSRDの両方の報告基準を遵守することが要求される可能性もある。
発行にあたって、EFRAG持続可能性報告委員会委員長のパトリック・ド・カンブール氏は次のように述べた。
「ISSB が開発したグローバル ベースライン アプローチはESRS がどのように組み込んだかを説明する、この非常に実用的な相互運用ガイダンスを発行できることを非常にうれしく思います。」
5月2日IFRS公開
また、ISSB 副会長のスー・ロイド氏も次のように述べています。
「私たちは、ISSB 標準と ESRS の両方を適用が求められる、あるいは自主的に適用する企業から、効率化を実現することが求められていると認識しています。世界中の法域が ISSB 標準の採用または使用に向けて動いている中、この相互運用ガイダンスが、ISSB 標準と ESRS 両方の要件の適用方法を理解しなければならない企業に実践的な助けとなることを期待しています。」
5月2日IFRS公開
【参照ページ】ESRS–ISSB Standards
(原文)IFRS Foundation and EFRAG publish interoperability guidance
(日本語参考訳)IFRS財団とEFRAGが相互運用性ガイダンスを公開