ハイドロとメルセデス・ベンツ、リサイクルアルミニウムの活用拡大へ提携強化

7月27日、ノルウェーのアルミニウム大手ハイドロと独メルセデス・ベンツは、欧州でリサイクルアルミニウムおよび低炭素アルミニウムの活用を拡大するため、提携を拡大したと発表した。排出削減とサプライチェーンの強靭化を両立させる狙いがある。
第一段階として、メルセデス・ベンツは欧州の自動車メーカーとして初めて、ハイドロのリサイクルアルミニウム「ハイドロ・サーカル」を次世代の大型電気自動車の量産に採用する。同製品は使用済みスクラップを75%以上含む素材で、従来の最低基準である25%から大幅に引き上げられている。廃車や建築物、インフラから回収したアルミニウムを高度なリサイクル工程で再生し、新たな自動車部品として活用する仕組みだ。
ハイドロの社長兼最高経営責任者(CEO)アイビン・カレビク氏は、自動車業界には品質や安全性、性能を損なわずに排出削減を実現できる素材が必要だとした上で、リサイクルアルミの「ハイドロ・サーカル」と低炭素の一次アルミ「ハイドロ・レデュクサ」を組み合わせることで、低炭素車両への移行と強靭なバリューチェーンの構築を同時に加速できると述べた。
両社は一次アルミニウムの低炭素化についても協力を続けており、メルセデス・ベンツ向けの「ハイドロ・レデュクサ」の追加調達や、同素材の炭素排出量を段階的に削減する共同の取り組みも進めている。再生アルミの活用拡大は、新たな原材料需要を抑えつつ、生産拠点近くでスクラップを回収・再生する地域完結型の効率的なサプライチェーン構築にもつながるとしている。
メルセデス・ベンツAGの調達・サプライヤー管理部門責任者ヤニ・フォン・ロイ=ジャン氏は、次世代の自動車サプライチェーンは循環性の向上や低炭素化、強靭性と品質を高める地域化の深化によって特徴づけられるとし、ハイドロとともにその未来を形作っていく考えを示した。
両社は2022年12月、2023〜2030年の低炭素技術ロードマップに関する趣意書を締結し、2024年には原材料から完成品に至るアルミニウムのバリューチェーン全体を対象とする協力へと提携を拡大していた。ブラジルでは、脱炭素化と社会的責任をサプライチェーン全体で両立させる共同イニシアチブ「コリドー・プログラム」も展開している。
原文:Hydro and Mercedes-Benz shift gears to scale recycled and low-carbon aluminium in Europe
日本語参考訳:HydroとMercedes-Benzは、欧州におけるリサイクルアルミニウムと低炭素アルミニウムの規模拡大に向けて舵を切る。
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