GRI、汚染報告基準を刷新へ 企業開示の透明性強化に向け意見募集開始

3月30日、Global Reporting Initiativeは、汚染に関する企業報告の強化を目的とした新たな基準案について公開コンサルテーションを開始した。対象は大気汚染、土壌汚染、重大事故報告の3分野である。

汚染は企業活動に伴う主要な環境課題でありながら、従来の報告は不十分で比較可能性にも欠けている。GRIの調査では、高排出産業における大気汚染データの定量報告は断片的であり、包括的な開示の必要性が指摘された。また、最新の世界大気質報告では、世界の空気質は悪化しており、91%の国がWHOの微小粒子基準を超過しているとされる。

今回の提案では、土壌汚染に関する初のトピック別基準を導入するとともに、「GRI 305(排出)」および「GRI 306(排水・廃棄物)」を改訂する。特に重大な流出事故の開示範囲を拡大し、汚染に限定せず、緊急対応や予防措置を含む全ての重大事象を対象とする。

基準案は国連のビジネスと人権に関する指導原則やOECD多国籍企業行動指針と整合し、欧州のサステナビリティ報告基準(ESRS)との相互運用性も考慮されている。

意見募集は6月8日まで実施され、最終的な汚染基準は2027年の公表を予定する。なお、騒音や臭気など未十分に扱われてきた領域についても、今後の検討対象とされている。


(原文)Clearing the air on pollution reporting
(日本語参考訳)汚染報道に関する誤解を解く


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