自動車メーカーHyundai、米国トップ3のEV企業を目指して7,000億円超を投資

自動車メーカーHyundai、米国トップ3のEV企業を目指して7,000億円超を投資

5月20日、Hyundai自動車グループは、米国の顧客に向けた幅広い種類のEV製造を目的に、55億ドル(約7,000億円)以上を投じて米国初のEVおよびバッテリー製造施設を建設する計画を発表した。

ジョージア州ブライアン郡に建設される新工場は、年間30万台の生産能力を持つ。電池製造施設は、戦略的パートナーシップにより創設され、詳細は後日開示する予定である。

本工場では、EVエコシステムのすべての要素をつなぐ自動生産システムを活用し、生産の全プロセスは、AIとデータを用いて最適化する。さらに工場では主に、再生可能エネルギーを用いて設備を稼働させ、RE100の要件を満たすために排出削減技術を使用する。RE100イニシアティブは、100%再生可能エネルギーに取り組む大企業を集めたものである。

本発表は、米国におけるEVとバッテリーの生産能力の飛躍的な向上を目的とした一連の大規模な投資発表の最新版であり、昨年のジョー・バイデン大統領による、2030年までに米国での新車販売の半分をゼロ・エミッション車にするという大統領令を受けたものである。自動車大手のGM、フォード、ステランティスはそれぞれ、過去数カ月の間にEV生産能力への大規模な投資計画を発表しており、先月にはギガファクトリー企業のステートボルトが40億ドル、54GWのカリフォルニア拠点のバッテリー工場計画を発表している。

【関連記事】
GM、Climate Equity Fundのコミットメントを約58億円に倍増
Ford、欧州での新しいEV生産・販売計画を発表

Hyundaiは、EVとバッテリーの生産能力の増強により、2026年までに米国のEVプロバイダー上位3社に入ることを目指すと述べている。

【参照ページ】
(原文)Hyundai Motor Group to Establish First Dedicated EV Plant and Battery Manufacturing Facility in the U.S.
(日本語訳)Hyundai自動車グループ、米国で初のEV専用工場と電池製造施設を設立へ

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る