STMicroelectronicsとTotalEnergiesがPPAを締結、1.5TWhの再生可能エネルギーを供給

1月28日、半導体会社のSTMicroelectronicsとエネルギー会社のTotalEnergiesは、フランスのSTMicroelectronicsの施設に再生可能エネルギーを供給するための物理的な電力購入契約(PPA)を締結したと発表した。この15年間の契約は、2025年1月から開始され、総供給量は1.5TWhに達する。

TotalEnergiesは、自社が運営する75MWの新設風力および太陽光発電所で生産される再生可能エネルギをSTMicroelectronicsに供給する。また、変動する再生可能エネルギーを一定量の「ベースロード」電力に変換するストラクチャリングサービスも提供する。このような長期間の契約がフランスで締結されるのは初めてであり、風力および太陽光発電プロジェクトが環境や地域社会に与える前向きな影響が契約成立の重要な要因となった。

STMicroelectronicsは、2027年までに同社の事業(Scope 1および2の排出、部分的にScope 3を含む)をカーボンニュートラルにするという目標を掲げており、この契約はその目標に向けた一歩であるという。2025年からは、TotalEnergiesとの本PPAにより、フランスのR&D、設計、販売、マーケティング、大規模な半導体製造を含むSTの事業に対して、多くの再生可能エネルギーが供給される。

【参照ページ】
(原文)Renewable Power: TotalEnergies Will Supply 1.5 TWh to STMicroelectronics in France over 15 Years
(日本語参考訳)再生可能エネルギー:TotalEnergies はフランスの STMicroelectronics に 15 年間で 1.5 TWh を供給します

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る