米アマゾン、次世代除湿技術を導入へ 空調の電力ロス削減、新興企業と提携

5月5日、米電子商取引(EC)大手のアマゾン・ドット・コムは、高効率なヒートポンプ技術を持つ米新興企業トランセーラ(Transaera)の新型換気ユニットを本格導入すると発表した。空調のエネルギー効率を大幅に高め、二酸化炭素(CO2)排出削減とコスト抑制を両立させる狙いだ。

夏の商業施設やオフィスが過度に冷えすぎる現象は、単なる設定の問題ではなく、湿度を下げるために必要以上の冷却を強いられていることが背景にある。特に米国南部のような高温多湿な地域では、建物内のカビ発生を防ぐために除湿が不可欠だが、現行の空調システムでは除湿のために空気を冷やしすぎ、その後で再加熱するという非効率なプロセスが発生していた。

トランセーラのソリン・グラマ最高経営責任者(CEO)は「商業ビルでは、除湿のために冷やした空気が冷たすぎるため、わざわざ温め直しているケースもある」と指摘する。

同社が開発した新型の換気ユニットは、独自の除湿技術により、従来の空調システムに比べて格段に高い効率で湿度をコントロールできる。アマゾンは、湿度が高く空調負荷の大きいテキサス州ヒューストンの拠点で数カ月間の実証実験を実施。その結果を受けて今回の採用を決定した。

両社の契約により、アマゾンは今後3年間にわたる製品供給枠を確保した。トランセーラには他の企業からの引き合いも相次いでおり、顧客による購入予約額はすでに「9桁(数億ドル)規模」に達しているという。

空調の電力消費は世界的なエネルギー需要の大きな割合を占めており、今回の高効率ヒートポンプ技術の導入は、アマゾンが掲げる気候変動対策の目標達成に向けた重要な一歩となる。

原文:Amazon and Transaera to Expand Use of High-Efficiency Heat Pump Technology
日本語参考訳:アマゾンとトランスアエラ、高効率ヒートポンプ技術の利用拡大へ


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