英中銀、気候リスクを担保制度に反映 石炭採掘企業の社債を対象外に

6月17日、イングランド銀行(BoE)は、気候関連リスクを考慮するため担保制度(コラテラル・フレームワーク)を見直すと発表した。欧州中央銀行(ECB)が導入した仕組みと同様に、金融リスク管理へ気候要因を組み込む。

BoEは、従来の社債購入制度と整合的な措置として、石炭採掘事業を行う企業が発行する社債を担保適格資産の対象外とする。また、ネットゼロ移行に伴うリスクの影響を受ける業種について、10月31日から新たな社債ヘアカットを導入する。

担保制度は、金融機関が中央銀行から資金を借り入れる際に差し入れる資産の種類や条件を定める仕組みである。BoEは、ネットゼロへの移行に伴い発行体が財務リスクにさらされる可能性があると指摘し、必要に応じて対象業種の社債に追加ヘアカットを適用すると説明した。

ECBも気候変動に起因する金融リスクへの対応として担保制度に気候要素を導入している。気候ストレステストでは、担保として受け入れられる資産を含む金融資産が気候変動の影響を受ける可能性が示されている。

市民団体Positive Moneyは、石炭採掘企業を担保適格資産から除外する措置を評価した。一方で、ヘアカット算定方法の詳細や対象範囲の拡大が重要になるとの見方も示された。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのデービッド・バームズ氏は、企業向け社債が現時点で担保として利用されるケースは限定的だとしながらも、今回の見直しはBoEが気候リスクに対して予防的なアプローチを採用していることを示す前向きなシグナルだと述べた。

原文:BoE to incorporate climate risks into collateral framewor

日本語参考訳:イングランド銀行、気候変動リスクを担保枠組みに組み込む


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