ICMM、鉱業・金属施設の66%が高い物理的水リスクに直面 世界12,000施設を分析

7月、国際鉱業・金属評議会(ICMM)は、世界148の国・地域に所在する約12,000の鉱業・金属関連施設を対象に、水リスクへの曝露状況を分析した報告書「Global Mining and Metals Water Dataset」を公表した。分析では、洪水、干ばつ、ベースライン水ストレス、ベースライン水枯渇、年々変動性の5つの物理的水リスク指標を用いた。

報告書によると、世界の鉱業・金属関連施設の66%が少なくとも1つの物理的水リスク指標で高いリスクに曝露され、5%は3つ以上の指標で同時に高リスクとなった。最も多かったのはベースライン水ストレスで、施設の38%が水資源の競合が大きい流域または乾燥地域に立地し、そのうち70%超は高いベースライン水枯渇にも曝露されていた。

干ばつリスクでは施設全体の27%が高リスクとなり、洪水リスクは14%だった。一方、アルミナ精製、アルミニウム製錬、モリブデン、鉄鋼生産施設では洪水リスクへの曝露率が世界平均を上回った。また、年々変動性では施設全体の16%が高リスクとなり、オセアニアでは74%、豪州では79%と特に高い水準を示した。

ICMMは、水リスクはエネルギー転換を支える鉱物資源の供給拡大における重要な制約要因となり得ると指摘した。その上で、政府、投資家、産業界による流域単位での統合的な水資源管理と、水スチュワードシップの推進が重要であるとしている。なお、本分析は施設の位置情報と公開データに基づく曝露評価であり、各施設の実際の操業リスクや水管理状況を評価したものではないとしている。

原文:Global Mining and Metals Water Dataset
日本語参考訳:世界の鉱業および金属産業の水データセット


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