Honeywell、ビルオーナーによる気候変動目標の追跡と達成を支援するソリューションを発表

6月20日、産業用製品、ソリューション、テクノロジー企業のHoneywell(ハネウェル)は、ビルオーナーやオペレーターがCO2削減目標に対して、ポートフォリオや資産のエネルギー性能を追跡し最適化することを目的とした新しいソフトウェアと人工知能ベースのソリューション、「カーボン&エネルギーマネジメント」の発売を発表した。

新製品は、ハネウェルの新しいサステナブル・ビルディング・ソリューション・ポートフォリオの基礎となるもので、ビルのオーナーやオペレーターが、室内空気の質を最適化しながら環境負荷を低減するという、しばしば相反する目標を達成できるよう支援するよう設計されている。

建物は、世界的な温室効果ガス(GHG)排出の主要な原因であり、長期的な性質上、交換が最も困難なものの1つだ。世界グリーンビルディング協会によると、建物はエネルギー関連のCO2排出量の38%を占めており、その大部分は建物の暖房、冷房、電力に使用されるエネルギーに由来している。

新しいカーボン&エネルギーマネジメントは、人工知能と機械学習アルゴリズムを活用して省エネ対策を自律的に特定・実施し、継続的に調査・分析して建物性能を資産レベルまで最適化し、CO2排出量を含むサステナビリティKPIを測定する。また、本ソリューションでは、どの資産がエネルギー消費を促進しているかを判断するためのエネルギーパフォーマンスの基準値や、サステナビリティKPIを追跡するためのリアルタイムダッシュボードを提供する。

ハネウェルは最近、新製品の研究開発の約60%をESG指向のソリューションに充て、グローバルなサステナビリティの課題に取り組むと発表しており、今回のサステナブルビルディングソリューションの発売はそれに続くものだ。

【参照ページ】
(原文)Honeywell Provides Visibility and Control to Help Realize Carbon Neutral Buildings
(日本語訳)Honeywell、ビルオーナーによる気候変動目標の追跡と達成を支援するソリューションを発表

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る