Ford、EV部門と内燃機関部門を別事業に分割。EV事業は新目標を設定

Ford、EVとICEを別事業に分割

3月2日、自動車大手Fordは電気自動車(EV)部門と内燃機関(ICE)部門をそれぞれ別個の事業として分離する大規模な組織再編を発表した。

FordはEV部門 「Ford Model e」 を成長エンジンと位置づけ、EVプラットフォーム・バッテリー・充電・リサイクルなど、EVの技術と能力の開発を加速し、新型車の導入とEV生産の規模拡大を目指す。ICE部門 「Ford Blue」 は、コスト削減・オペレーションの簡素化・品質の向上により、収益性とキャッシュ創出に注力していく。

EVに特化した新ユニットの導入に伴い、FordはEV事業の新たな目標を発表した。2026年までにEVの年間生産台数を200万台(世界総生産台数の約3分の1)にすること、2030年までにEVが世界総生産の半分を占めること、EV市場のシェアを現在のFordの車両部門におけるシェアと同等またはそれ以上にすること、などだ。

またFordは今年、設備投資・経費・直接投資など、EVに50億ドルを投じ、2021年比でEV関連支出を倍増させると発表した。

さらに、Ford Model e は、電子商取引プラットフォーム・透明性の高い価格設定・フォード・アンバサダーによるパーソナライズされたカスタマーサポートなど、革新的なショッピング・購入・所有体験に焦点を当てる。

【参照ページ】
FORD ACCELERATING TRANSFORMATION: FORMING DISTINCT AUTO UNITS TO SCALE EVS, STRENGTHEN OPERATIONS, UNLOCK VALUE

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る