エネルギー大手のシェルは、子会社のシェル・ニュー・エナジーズUSを通じて、ユーティリティスケールの太陽光発電およびエネルギー貯蔵開発企業サヴィオンを買収したと発表した。
2019年に設立されたサヴィオンは、太陽光発電とエネルギー貯蔵プロジェクトの開発に特化しており、現在、18GW以上の太陽光発電とエネルギープロジェクトのパイプラインを持ち、26州で100以上のプロジェクトを開発中。同社は、電力会社や商業・産業団体など、さまざまな顧客と取引している。
今年初め、シェルは「Powering Progress」戦略を発表し、2050年までにスコープ1、2、3の排出量をネット・ゼロにする目標を達成する方法、短期・中期目標、再生可能エネルギーおよびクリーンエネルギーソリューションへの投資などを詳細に説明した。先月、同社は、ネット・ゼロ・エミッション・ビジネスへの戦略実現を加速させるための取り組みの一環として、本社をハーグから英国に移転する計画を発表している。
シェルによると、今回の買収は2050年までにネット・ゼロ・エミッション企業を目指すシェルの、総合的な電力事業の展開という戦略を強化するものだ。この戦略の一環として、シェルは2030年までに全世界で年間560TWh以上の電力販売を目指しており、これは現在の2倍の電力販売量となる。
【参照ページ】
(原文)Shell acquires solar and energy storage developer Savion, further expanding its global renewable power business
(日本語訳)エネルギー大手のシェル、ユーティリティ・スケール・ソーラーとストレージの開発会社サヴィオンを買収