企業連合、1億5000万ユーロ規模の気候対策基金を設立 自然再生と地域開発を支援

6月18日、気候変動対策に取り組む投資プラットフォームLivelihoods(ライブリフッズ)は、複数の企業パートナーと共同で、自然を活用した気候変動対策(Nature-based Solutions)を推進する新たな投資基金「Livelihoods Carbon Fund 4(LCF4)」を設立すると発表した。

基金には現時点で1億2400万ユーロが集まっており、最終的に1億5000万ユーロ規模を目指す。出資企業には、ダノン、エルメス、マース、マケイン・フーズ、SAP、シュナイダーエレクトリックなどが名を連ねている。

LCF4は、森林やマングローブの再生、再生型農業、アグロフォレストリー(森林農業)などのプロジェクトを支援し、気候変動への適応力向上や生態系の回復を目指す。運営側によると、今後25年間で700万~1000万トンの二酸化炭素(CO₂)の吸収または排出回避を実現するとともに、50万人以上の生活向上につなげることを目標としている。

近年、多くの企業が自社のサプライチェーンにおける温室効果ガス排出削減を進めているが、短期間で削減が難しい排出源も存在する。そのため、企業の間では自社事業の枠を超えて森林保全や生態系回復への投資を通じ、気候変動対策に貢献しようとする動きが広がっている。

LCF4はこうした流れを背景に設立されたもので、自然資本の回復と地域住民の経済的機会の創出を同時に目指すとしている。

Livelihoodsは2009年の設立以来、アフリカ、アジア、欧州、中南米で森林再生や農業支援、農村部のエネルギーアクセス向上などに取り組んできた。これまでに約1億6000万本の植樹を実施し、240万人以上の生活改善に貢献したとしている。

国連などの国際機関は、森林や湿地、農地などの生態系を活用した自然ベースの解決策が、気候変動対策や生物多様性保全、水資源管理、食料安全保障の向上に寄与すると指摘している。一方で、こうした取り組みへの資金供給は依然として不足しているとの見方もある。

今回の基金設立は、民間資本を活用して自然再生プロジェクトへの投資を拡大する試みとして注目される。

原文:Livelihoods and its Partners Launch a €150 Million Fund to Strengthen Climate Action Built with Rural Communities
日本語参考訳:Livelihoodsとそのパートナーが、農村コミュニティと共に構築された気候変動対策を強化するための1億5000万ユーロの基金を設立


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