重要鉱物のリサイクルをAIで加速 米エネルギー省系研究機関とアマゾンが連携

3月30日、米エネルギー省(DOE)傘下のエイムズ国立研究所と重要材料イノベーションハブ(CMI Hub)は30日、電池用黒鉛などの重要材料や先端技術に不可欠な鉱物の回収・リサイクル技術の開発に向け、米アマゾンと連携すると発表した。人工知能(AI)を活用し、廃棄物の削減と米国内サプライチェーン(供給網)の強靭化を目指す。

今回の協力では、アマゾンが持つAI技術と大規模な物流・供給網の運営ノウハウを、エイムズ国立研究所およびCMI Hubの材料科学分野における専門知識と組み合わせる。高付加価値材料の回収を進めることで、輸入依存の低減と国内供給網の安定化につなげる考えだ。具体的には、使用済み衣料品などの廃繊維から電池グレードの黒鉛を製造する手法を検討する。廃棄される繊維製品を国内資源として活用することで、DOEが掲げる重要材料を廃棄物から確保する目標の実現を後押しする。

また、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)との連携では、使用済みIT機器からガリウムなどの重要鉱物を回収する技術的・経済的な実現可能性を探る。AWSはフィジカルAIやサプライチェーン管理の知見を提供し、CMIは重要鉱物回収の技術力とパートナー網を活用する。

エネルギー省エネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE)のオードリー・ロバートソン次官補は「使用済み技術製品や繊維廃棄物から重要鉱物を大規模に回収できれば、国内の重要材料供給網を大きく変革する可能性がある」と強調。「外国からの輸入依存を減らし、国家安全保障を強化する取り組みを支えるものだ」と述べた。エイムズ国立研究所のカール・ミューラー所長は「当研究所は金属精製や重要材料研究で長年にわたり実績を積んできた。今回の連携は、その強みを実社会の課題解決に生かす好機だ」と語った。

CMI HubはDOEのエネルギー・イノベーション・ハブの一つで、エイムズ国立研究所が主導。重要材料技術の研究開発を加速し、米国の供給網強化に資する商業化可能な技術の創出を目指している。

原文:Critical Materials Innovation Hub launches collaboration with Amazon
日本語参考訳:クリティカルマテリアルズ・イノベーションハブがアマゾンとの提携を開始


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