PNC、環境金融の目標額を約3.8兆円に引き上げ

1月11日、PNC Financial Services Groupは、5年間で200億ドル(約2.5兆円)という事前目標を大幅に上回り、300億ドル(約3.8兆円)の環境金融を促進することを発表した。

PNCは2021年8月に最初の目標を発表し、グリーンビルディング、再生可能エネルギー、クリーン輸送などのプロジェクトを支援する。PNCは、目標設定以来、すでに90億ドル(約1.1兆円)の環境融資を顧客向けに完了したことを明らかにした。

300億ドル(約3.8兆円)の規模に拡大されたイニシアティブには、LEEDやENERGY STARなどの第三者が認めた基準や認証を満たしたグリーンビルディングへの融資、風力、太陽光、地熱、水力などの再生可能エネルギーの生産と送電への融資、ゼロ・エミッション車や低排出車両、EV充電ステーションなどのクリーンな輸送への融資が含まれる。さらに、PNCは、主要な環境パフォーマンス指標の達成度に連動した条件や、環境的に持続可能な資金使途が指定されたプロジェクトに対して、環境サステナビリティリンク債や融資を提供する予定である。

PNCは、今般の新しいサステナブルファイナンスの目標に加え、今年後半には、排出量の削減、エネルギーと水の消費量など、業務上のフットプリントについて科学的根拠に基づく環境目標を設定すると発表している。

【参照ページ】
(原文)PNC Expands Its Environmental Finance Pledge To $30 Billion
(日本語参考訳)PNC、環境金融の目標額を約3.8兆円に引き上げ

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