キャタピラー社とニューモント社、炭素排出ゼロのマイニングシステム実現に向け提携

キャタピラー社とニューモント社、炭素排出ゼロのマイニングシステム実現に向け提携

金鉱山大手のニューモント社と大手建設・鉱山機械メーカーのCaterpillar社は、完全に接続された自動化された炭素排出ゼロのEnd-to-End(エンド・ツー・エンド)の採掘システムを実現するための戦略的提携を発表した。

この提携に基づき、両社はニューモント社のグローバルな事業において、安全性、自動化、脱炭素化、最適化、データ、資産管理に焦点を当て、地表および地下の両方の採掘を変革するための機器、インフラ、技術、プロセスを検証する予定。

同契約の一環として、ニューモント社は1億ドルの初期投資を行い、同社のクリップルクリーク、ビクター鉱山(コロラド州)、タナミ鉱山(オーストラリア)の鉱山インフラおよび運搬車両の自動化・電化の初期目標を設定する。この目標には、CC&Vで2023年までに予定されている最大16台の自動化された運搬車群の導入や、Tanamiで2026年までに導入されるキャタピラー社初のバッテリー式ゼロエミッション地下トラックの開発が含まれている。

また、ニューモント社は、生産と資産管理を一元化するために、同社の地表および地下の資産にグローバルに展開しているMineStar内の進化した機能をキャタピラー社が検証することをサポートしていく。MineStarは、オペレーションとメンテナンス組織の改善をユーザーに提供する一連のテクノロジー製品。

【参照ページ】Strategic Alliance to Achieve Zero Emissions Mining

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る