PepsiCoとFertiberia、低炭素肥料で欧州農業の脱炭素化を拡大

5月、PepsiCoとFertiberiaは、欧州でグリーン水素由来の高機能・低炭素肥料の利用を拡大する長期協業を発表した。対象は、Lay’s、Doritos、Ruffles、Cheetosなどの原料となるジャガイモ、トウモロコシ、ヒマワリ、テンサイ、ナタネなどの栽培農地である。
合意に基づき、Fertiberiaは2030年までに、同社の作物栄養ソリューション「Impact Zero」を年間最大15万トン、PepsiCoに段階的に供給する。対象農地は約40万エーカー、約16万2,000ヘクタールに及び、欧州の1,500以上の農家を支援する見込みだ。プログラムはフランス、ルーマニア、セルビア、ギリシャ、トルコで開始し、スペインとポルトガルでも拡大する。
今回の協業は、スペインとポルトガルで実施された試験導入を踏まえたものだ。同試験では、Fertiberiaの低炭素肥料への切り替えにより、トウモロコシ栽培の排出量を最大20%、ジャガイモ栽培の排出量を最大15%削減した。Fertiberiaの肥料は、天然ガスではなくグリーン水素を使用して生産され、温室効果ガス排出量を最大63%削減する。
PepsiCoは既存の供給契約と合わせ、2030年までに欧州サプライチェーンで使用する肥料の約50%を低炭素由来にする見込みである。肥料の生産と使用は、同社の欧州における平均的なジャガイモのカーボンフットプリントの約半分を占めており、農業排出量削減の重要分野となっている。
両社は肥料供給に加え、精密農業技術などのデジタルツールや技術指導を農家に提供し、再生型農業の実践を支援する。
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