ラディソン、ネットゼロホテルを本格展開 2030年までに100施設へ

3月23日、ラディソン・ホテル・グループは「Verified Net Zero Hotels(VNZ)」プログラムの世界展開を発表した。2025年の実証段階から移行し、複数年にわたる拡張計画として本格運用に入る。発表は同日開幕のIHIF 2026(国際ホスピタリティ投資フォーラム)で行われた。

VNZは既存ホテルでもネットゼロ達成が可能であることを示す取り組みとして開始され、2030年までに100施設の達成を目標とする。2026年はノルウェーを起点に段階的に導入し、デンマーク、スウェーデン、英国、南アフリカへ拡大する。南アフリカではアフリカ初のVNZホテルが開業予定であり、今後5年でドイツ、オーストリア、スペイン・カナリア諸島などにも展開する計画である。

同プログラムは全排出範囲(Scope1〜3)を対象とし、「ホテル向けネットゼロ手法」に基づき、Science Based Targets Initiativeと整合する。Scope1・2は電化や再生可能エネルギーの利用により排出ゼロ化し、Scope3は飲食、廃棄物、ランドリー、アメニティ、出張などで削減する。全施設は第三者機関であるTÜV Rheinlandによる検証を受ける。

マンチェスターとオスロの既存2施設では、環境性能と商業成果の両立が確認されている。認知度は70%以上、約20%の宿泊客がネットゼロを理由に予約したと回答した。

VNZでは100%再生可能エネルギー、低炭素メニュー、廃棄物最小化などを提供し、宿泊や会議のネットゼロ化を実現する。さらにIHIF 2026では新たな認証アイコンも発表され、館内表示やQRコードを通じた情報提供に活用される。

規制当局や投資家、利用者からサステナビリティ情報への要求が高まる中、同社は運用レベルでのネットゼロを「検証可能・透明・拡張可能」なモデルとして提示している。


(原文)Verified Net Zero Hotels scale from pilot to program as Radisson Hotel Group targets 100 by 2030
(日本語参考訳)ネットゼロ認証ホテルが試験運用段階から本格的なプログラムへと拡大、ラディソンホテルグループは2030年までに100軒を目指す


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