リバプールFCとCCUS企業がコラボ、カーボンニュートラル製品を発表

3月7日、リバプールFC(LFC)と米国のカーボン回収・利用・貯留(CCUS)企業1PointFiveが、ファン向けの特別なカーボンニュートラル製品を共同開発すると発表した。

各製品の製造時に発生するCO₂排出量は、1PointFiveの直接空気回収技術(DAC)を活用して相当量のCO₂を回収し、地下貯留することで相殺される。製造後、LFCは販売拠点への配送までの総排出量を算出し、それに見合う二酸化炭素除去(CDR)クレジットを購入し、CO₂の回収・貯留を実施する。

この取り組みは、LFCのサステナビリティ戦略「The Red Way」の一環として行われ、クラブの環境負荷低減への大きな一歩となる。LFCは、すでにマイクロソフト、アマゾン、エアバスなどの世界的企業とともに、1PointFiveのCDRクレジット購入にコミットしている。

LFCの最高商務責任者(CCO)であるベン・ラティは、「サステナビリティはクラブの核となる価値観だ。1PointFiveとの協力により、革新的なカーボン除去技術を活用し、2030年までに運営排出量を半減、2040年までにネットゼロを達成する目標に向けて前進できる」とコメントした。

このコラボは、エネルギー業界の国際会議「CERAWeek」(テキサス)で正式発表される予定だ。ファン向けの新製品の詳細は、今後数カ月内に公開される。

【参照ページ】
(原文)ClubLiverpool FC and 1PointFive announce pioneering product collaboration for fans
(日本語参考訳)クラブリバプールFCと1PointFiveがファン向けの先駆的な製品コラボレーションを発表

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