12月11日、英国政府は、規制当局を通じて直接罰金を科すことができる市民制裁制度であるVMP(Variable Monetary Penalties)を通じて、環境庁が環境汚染を行った企業に科すことができる罰金の上限を撤廃し、同制度の対象となる汚染犯罪の範囲を拡大したと発表した。
改正前は、VMPの罰金の上限は25万ポンド(約4,479万円)だった。今後、英国の環境・食料・農村地域省(DEFRA)は、罰則は企業規模や違反の性質に比例したものになると述べている。
DEFRAは、新たな無制限の罰則は、「水システム全体にわたり、より多くの投資、より強力な規制、より厳しい執行を確実にする」という政府の施策の一環であると付け加えた。
罰則制度の変更には、製造、発電、廃棄物処理、採掘など、環境許可証の下で規制されている活動へのVMPの拡大も含まれる。この変更は、2023年春に政府によって開始された協議に従って実施されるものである。
【参照ページ】
(原文)Unlimited financial penalties for environmental polluters
(日本語参考訳)英国、汚染企業への罰金上限を撤廃