11月14日、欧州委員会は、自然と生物多様性、循環型経済と生活の質、気候変動の緩和と適応、クリーンエネルギーの移行を含む分野における気候変動および環境持続可能性プロジェクトに対し、3億9,600万ユーロ(約648億円)以上の資金提供を承認したと発表した。
新たな投資は、環境および気候変動対策のためのEUの資金調達手段であるLIFEプログラムの下で行われる。
本資金は、ほぼすべてのEU諸国から171の新規プロジェクトを支援するもので、同プログラムの共同出資要件により、総投資額は7億2,000万ユーロ(約1,178億円)を超えると予想され、これは昨年と比較して28.5%の増加となる。
投資額には、生態系、生息地、動物保護の回復に焦点を当てた自然および生物多様性プロジェクトに1億4,000万ユーロ(約229億円)、水使用、電気廃棄物、化学物質、大気、騒音汚染などの分野における循環経済および生活の質の向上プロジェクト、ならびに環境ガバナンスおよび情報の強化に9,400万ユーロ(約153億円)、気候変動の緩和、気候変動への適応および気候ガバナンスプロジェクトに6,500万ユーロ、クリーンエネルギー移行に向けたEUの市場および規制条件の改善プロジェクト(特にエネルギー効率および小規模再生可能エネルギーソリューションの促進および展開)に9,700万ユーロ(約158億円)が含まれる。
LIFEプログラムは、創設以来31年間にわたり、EUおよび関連諸国全体で6,000件以上の環境・気候変動対策プロジェクトに共同資金を提供してきた。今回発表された171のプロジェクトは、2022年5月に発表されたLIFE 2022の提案募集に基づき提出された751件以上の応募の中から選ばれた。
欧州委員会は、2021年から2027年までのLIFEプログラムの資金を60%近く増額し、54億3,000万ユーロ(約8,889億円)とした。
【参照ページ】
(原文)Empowering EU Member States: EUR 396 million allocated to nature, circular economy, climate action and clean energy transition projects under the LIFE Programme
(日本語参考訳)EU委員会、約648億円の気候変動・生物多様性・循環型経済プロジェクトに資金を提供