11月6日、オルタナティブ資産およびプライベート・エクイティ投資家のKKRは、国連の持続可能な開発目標に向けた測定可能な進捗に貢献する企業への投資に焦点を当てた第2号ファンド、KKRグローバル・インパクト・ファンドIIの最終クローズで28億ドル(約4,200億円)を調達したと発表した。
2021年半ばに開始されたこの新ファンドは、2020年の最終クローズで13億ドル(約1,950億円)を調達した前身ファンド「グローバル・インパクト・ファンド」の2倍以上の規模となった。
KKRは2018年にグローバル・インパクト戦略を立ち上げ、地球を保護し、世界的な生活の質を向上させることを目的に、持続可能な開発のための2030アジェンダの一部として採択された17の目標カテゴリーであるSDGsによって定義された、重要かつ関連性の高い社会的または環境的課題に対する解決策を提供する中核的な製品またはサービスを持つ企業への投資を目的としている。SDGsには、貧困と飢餓の撲滅、教育の改善、環境保護などの目標が含まれている。
KKRによると、この戦略は、財務業績と社会的インパクトが一致している企業をターゲットとし、気候変動対策、持続可能な生活、生涯学習、包括的成長などの主要投資テーマに焦点を当て、気候変動や再生不可能な資源への依存から、質の高い教育へのアクセスの欠如、社会的・経済的不平等に至るまで、様々な課題に取り組んでいる。
KKRは、公的年金、ファミリーオフィス、保険会社、その他の機関投資家を含む多様な投資家から支援を受け、投資家とともにファンドに2億5000万ドル(約375億円)を投資すると発表した。