6月22日、北米の鉄道会社カナディアン・パシフィック・カンザスシティ(CPKC)とCSXは、ディーゼル機関車用の水素コンバージョンキットを製造・配備することで、水素機関車の開発を目指す新たな合弁事業の計画を発表した。
水素は、クリーンなエネルギーの未来への移行における重要な構成要素のひとつと考えられている。特に、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる解決策が現実的でない、重輸送のような排出削減が困難なセクターにとって重要である。
米国は超党派インフラ法でクリーン水素開発に95億ドル(約1兆3,600億円)を割り当て、今月初めにクリーン水素戦略を発表した。
本協力関係は、その後カンザスシティ・サザンを買収してCPKCを設立したカナディアン・パシフィックが2020年に発表した、ディーゼル機関車を水素燃料電池とバッテリー技術で改造することで、北米初の線路輸送用水素機関車を開発する計画に続くものだ。この水素機関車は、現在までに1,000マイル以上の走行試験を行っている。
両社は、CPKCが開発した水素変換キットを使用して、CSXのディーゼル機関車1両を改造することから協業を開始する。
【参照ページ】
(原文)CPKC and CSX Announce Planned Collaboration to Develop Additional Hydrogen Locomotives
(日本語訳)CPKCとCSX社、ディーゼル機関車の水素化で提携