DHL、航空貨物のクライアント向けに輸送時の炭素負荷に対応するサービスを開始
5月8日、ロジスティクス大手のドイツポストDHLグループは、DHL Expressの国際航空会社であるDHL Aviation向けに「GoGreen Plus」サービスを開始することを発表した。本オプションサービスは、航空貨物のクライアントがSAFを使用することにより、スコープ3排出量を削減できるようにするもの。
DHLのGoGreenサービスは、国際的に認められた気候保護プロジェクトに投資し、輸送中に発生する排出量を相殺することで、荷主に気候変動に左右されない輸送の選択肢を提供する。GoGreen Plusは、カーボン「インセット」による実質的な排出量削減を目指し、荷主が従来の化石燃料を持続可能な燃料やSAFなどのクリーンテクノロジーに置き換えることを可能にする。
DHLの航空貨物のクライアントは、2023年6月以降、GoGreen Plusサービスを利用することができる。本サービスを選択することで、CO2排出量の削減やSAFの使用量をカスタマイズすることが可能になる。
SAFの使用拡大は、DHLのサステナビリティ・ロードマップの重要な部分である。2021年に開始された本ロードマップには、より野心的な気候目標の導入や、役員報酬をESG目標に関連付けることを含む、一連の脱炭素化と環境サステナビリティに関するコミットメントが含まれている。DHLの目標には、2030年までにすべての航空輸送に少なくとも30%のSAF混合燃料を使用することが含まれている。
DHL Expressは昨年、過去最大規模のSAF取引に参加し、今後5年間で8億リットル以上のSAFをサプライヤーのbpおよびNesteから調達すると発表した。bpとNesteが供給するSAFは、廃油から製造され、従来のジェット燃料と比較して、ライフサイクル全体で最大80%の温室効果ガス(GHG)排出量削減を実現することができる。
【参照ページ】
(原文)DHL EXPRESS LAUNCHES GOGREEN PLUS OPTION FOR ITS AIR CARGO PRODUCT
(日本語訳)DHL、航空貨物のクライアント向けに輸送時の炭素負荷に対応するサービスを開始