1月5日、インド政府は2030年までに500万トンの水素を製造し、1000億ドル(約1.3兆円)近い投資を促進する計画で、インドをグリーン水素製造の主要拠点とする戦略「National Green Hydrogen Mission」を閣議決定したことを発表した。
政府が発表した声明によると、本戦略は、インドがエネルギー面で自立し、産業、モビリティ、エネルギーなど経済の主要部門の脱炭素化に貢献することが期待されているという。
現在、年間約9,000万トンの水素が製造されているが、その大部分は化石燃料を使用して抽出されており、汚染物質や温室効果ガスの排出を引き起こしている。他の物質から水素を抽出するプロセスの電力に再生可能エネルギーを使用するグリーン水素のようなクリーンな水素能力の開発には、インフラ、電解、輸送などの分野で大規模な投資が必要となる。
インドは2021年に国家水素ミッションを発表し、インドをグリーン水素の生産と輸出のグローバルハブとする構想を描いている。具体的には、2030年までにグリーン水素の生産量を500万トンに拡大し、再生可能エネルギー容量を125GW増加させるという。
【参照ページ】
(参考記事)India Approves Green Hydrogen Strategy, Expected to Spur $97 Billion Investments by 2030
(日本語参考訳)インド、「グリーン水素戦略」を承認、2030年までに970億ドルの投資促進を見込む