8月30日、UBSは、スイスに拠点を置く炭素除去ソリューション企業であるClimeworksおよびneustarkとの新たな長期的協力関係の開始を発表した。本契約は今後13年間で大気中から39,500トンのCO2を除去し、新興企業の技術およびインフラの拡張を支援することを目的としている。
UBSによると、本契約は、2025年までに事業においてネット・ゼロを達成するというUBSのコミットメントの一部を構成するものである。UBSは、今年初め、気候変動に関する報告書を発表し、2025年までにスコープ1および2の排出量を、2050年までにすべてのスコープにおいてネット・ゼロにすることを含む気候変動に関する目標達成のためのロードマップの概要を示した。
チューリッヒに拠点を置くClimeworkは、ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)のリーディングプロバイダーとして頭角を現している。DAC技術は、IEAがネット・ゼロ・エネルギー・システムへの移行における重要な炭素除去オプションとして挙げているもので、大気中から直接CO2を抽出して原料として使用したり、貯蔵と組み合わせて永久に除去する技術である。Climeworkは最近、DACの生産能力拡大を支援するために6億5000万ドル(約900億円)の増資を完了し、これまでで最大のプロジェクトである「マンモス」の立ち上げを発表した。
また、Climeworkは最近、マイクロソフトと長期的な炭素除去契約を締結した。Climeworksによると、長期契約による需要保証は、同社のソリューションの成長を加速させるためのインフラストラクチャの資金調達の触媒になるという。
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科学技術大学ETH Zurichのスピンオフとして2019年に設立されたneustarkは、大気中のCO2を除去し、リサイクルコンクリートに永久保存し、CO2の永久保存とより持続可能な建材の生産のためのソリューションの両方を提供する。
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(参考記事)UBS Signs Deals With Climate Tech Startups to Remove Nearly 40,000 Tons of CO2