PepsiCo、サプライチェーンにおける再生可能エネルギーへのアクセスを支援するイニシアティブを開始

3月30日、PepsiCoとSchneider Electricは、食品・飲料大手のサプライチェーンが気候に与える影響に取り組む新イニシアティブ「pep+ REnew」の開始を発表した。

本イニシアティブは、再生可能エネルギーの導入を促進することで、より炭素効率の高いフードシステムの構築を目指している。また、PepsiCoのバリューチェーンパートナーに対して、再生可能な電力の選択肢について教育し、電力購入契約(PPA)やその他の再生可能電力調達の選択肢を通じて、再生可能電力への移行を加速することを目的に設計されている。

一般的に、企業のバリューチェーンで発生する排出量は、気候変動への影響において大きな割合を占めるが、企業が直接コントロールできない領域で発生するため、対処が困難な場合が多い。

両社は、中小企業が再生可能エネルギー市場に参入する際の再エネ電気の取引に関する教育面での課題解決に共同で取り組む。Schneider Electricの再生可能エネルギー電気の専門家チームは、再生可能エネルギー電気の集約購入に向けたサプライヤーの進捗を進めるため、教育およびプロジェクト選定プロセスを促進する。

本イニシアティブは、2021年9月に開始されたPepsiCoの「pep+」サステナビリティフレームワークの一部を構成している。本プログラムは、農業慣行、気候、水、包装の持続可能性、消費者の健康など、幅広いESGイニシアチブを包含する。

【参照ページ】
(原文)PepsiCo and Schneider Electric Accelerate Adoption of Renewable Electricity Among Value Chain Partners
(日本語訳)PepsiCo、サプライチェーンにおける再生可能エネルギーへのアクセスを支援するイニシアティブを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る